毎日の習慣と積み重ねが時に病気を招きます。
正しい知識と生活習慣の見直しをすることで早期から予防することが可能です。
当内科では風邪や腹痛などの一般内科診療のほか、治療やアンチエイジング、予防に取り組み、患者さまご自身のご要望をお聞きしながら丁寧に取り組んでいきます。
次の項目についてお心当たりある方はお気軽にご相談ください。当院の脳神経内科専門医が診察いたします。(認知症・頭痛・めまい・パーキンソン病)
生活習慣病は早期発見の重要性と共に、食事療法や運動療法を組み合わせる治療に取り組んでおり、無理の無い診療や生活習慣改善をご提案いたします。
「体に悪いことがわかっているのに、やめられない…」「何度禁煙しても、うまくいかない…」と禁煙をあきらめていた方。それは意志が弱いからではなくニコチン依存症という病気だからです。お医者さんと一緒に禁煙しませんか。
最近ぐっすり眠れていますか?「いつも眠い」「きちんと眠れていない」「夫のいびきで眠れない」そんな悩みを抱えている方は一度ご相談ください。
単なる「物忘れ」と違い、「認知症」は症状によって社会性が保てなくなる状態のことを指します。その原因は、「アルツハイマー型認知症」、「レビー小体型認知症」、「脳血管性認知症」など様々です。また、認知症になる前段階は「軽度認知障害」と言われます。「軽度認知機能障害」の段階で受診していただき、早期に治療開始することで、長く社会生活を維持できるようお手伝い致します。
「頭痛」の原因としては、①脳に異常がないもの(「片頭痛」、「筋緊張性頭痛」など)と、②脳の異常によるもの(「脳腫瘍」、「くも膜下出血」など)があります。
①では適切な診断と治療をすることで改善が見込めます。②では緊急性があるためCT検査などでより迅速に診断する必要があります。「頭痛」でお困りの方は早めに受診していただき、「頭痛」の症状やその原因を解決しましょう。
「めまい」の原因としては、①耳の神経の異常(「メニエール病」、「前庭神経炎」など)によるものと、②脳の異常(「脳梗塞」など)によるもの、③その他の原因によるものがあります。
①では点滴や内服治療を行い、症状によっては耳鼻科にご紹介させていただくこともあります。
②ではCTやMRI検査で診断し、診断されれば脳外科や脳神経内科にご紹介致します。
③ではその内容によって内服治療を行います。
「動作や歩行が遅くなった」、「手がふるえるようになった」、などの症状で受診されることが多いです。
実際には「パーキンソン病」と似たような症状をきたす病気は多くあり、しっかり診察させて頂く中で診断をし、治療をご提案します。
生活習慣病には主に下記のようなものがございます。
原因となる事は共通しておりますので、ご自身にお心当たりが無いかご確認してみてください。
生活習慣の見直しを図り、早い段階で改善していく事が重要となります。
しかしながら、生活習慣病は初期段階では気づきにくいのが問題です。
いくつもの疾患が重なり、動脈硬化が進行し、脳卒中や狭心症・心筋梗塞・脳血管疾患等の
重大な疾患を引き起こしやすくしてしまいます。
深刻な状況を避けるためにも定期的な健康診断を受け、医師と共にお身体の状態を確認しましょう。
一般的に収縮期血圧が140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上の方が高血圧と診断されます。
ご自宅で測定する場合はそれよりも5mmHg(135/85mmHg)低い数値が高血圧であるとされております。
日本では約4,300万人の高血圧患者がいると推定されており、約3人に1人が高血圧と言われております。
国際的な基準であるWHO/ISH分類
最適血圧 | 120/80mmHg未満 |
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高血圧前症 | 120-139/80-89mmHg |
高血圧 | 140/90mmHg以上 |
ただし血圧は一日中変動しておりますので、運動後に血圧が高くても高血圧の心配をする必要はありません。
血圧が何度も計測して120/80mmHg未満の方は、今のところ高血圧の心配は必要ないでしょう。
逆に、計測して120/80mmHg以上の方は、一度、医療機関に相談しておくことをおすすめします。
頭重感、頭痛、肩こり、めまい、はきけ、耳鳴などがありますがほとんどは無症状ですので、医療機関を受診せず長期間放置した結果、万病の元である動脈硬化が進んでしまう方も少なくありません。
その結果として無症状にも関わらず突然、脳卒中(脳梗塞・脳出血)や心疾患(狭心症・心筋梗塞・心不全)などの生命にかかわるような事態を招く場合もあります。
つきましては自覚症状がなくとも早期診断のために、40歳を過ぎた方は家庭や病院での定期的な血圧測定をおすすめいたします。
治療が必要な程度の高血圧にも関わらず、血圧の薬は一旦飲み始めると中止できなくなることを懸念し、降圧薬内服を承諾していただけない患者さまもおりました。
後日奥様と一緒に栄養相談を受けられ減塩食や運動療法を選択されましたが、めまいや頭痛症状が現れるようになり、ようやく降圧薬の内服を承諾していただけました。
確かに生活習慣改善だけでは血圧が下がりきらず薬を飲み続けることが多いのも事実です。ただし服薬開始時期が遅れてしまうと高血圧の症状が進行してしまい、よりいっそう内服を中止できなくなる可能性が高くなってしまいます。
降圧薬を一度飲み始めても止めることは可能です。血圧が十分コントロールできてきたら降圧薬も減量していきますので、食事療法や運動療法を併用し、降圧薬が不要になった方も大勢おります。
高血圧前症(120-139/80-89mmHg)のうちに医療機関にて適切な指導や加療を受ければ、軽症なうちに血圧がコントロールできるとも云えますが、自己判断で薬を減量、中断した場合は急に血圧が上がるため、非常に危険です。
高血圧が要因となる病気は致命的なものであったり、その後の日常生活に多大な負担を強いる、また後遺症が残るものも多く、薬を定期的にのむ煩わしさと生命を落とすリスクを比較すると、やはり薬物治療をとるべきと云えます。
中性脂肪やLDLコレステロールが基準値よりも高い。もしくはHDLコレステロールが基準値より低い状態の事をいいます。
動脈硬化の主要な危険因子であり、脳梗塞や心筋梗塞等を招く原因ともなりますので、状態が改善するまでは定期受診をお願い致します。
脂質異常症の一般的な基準値は下記となります。
LDLコレステロール | 140ml/dL以上 |
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HDLコレステロール | 40mg/dL未満 |
中性脂肪(TG) | 150mg/dL以上 |
糖尿病等の合併症が無いかなどの確認を行い、患者様に合わせた治療が必要となりますので医師と確認していきましょう。
中性脂肪の治療
コレステロールが高い場合
脂質異常症の治療の目的は、動脈硬化の予防や重篤な病気の発症を食い止める事です
生活習慣(食事や運動)で改善しない場合はお薬による治療を行い、動脈硬化の進行を定期的に検査する必要がございます。
動脈硬化のリスクがあると判断した場合、頸動脈エコーやABI(血圧脈波)検査を行い、現在の状態を調べます。
高尿酸血症は、血液中に尿酸が多くなった状態をいいます。
痛風とは尿酸の結晶が関節などにたまり、激しい痛みを伴う炎症発作が起きる事をいいます。
※足の親指の付け根や膝、手指や肘等に症状が発生いたします。
尿酸値が高い人はさまざまな病気に合併すると言われております。
例:脳血管障害・心疾患・腎障害・尿路結石・痛風結節
血清尿酸値 | |
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正常 | 7.0mg/dL以下 |
高尿酸血症 | 7.0mg/dLを超える場合 |
治療については、薬物によるコントロールが中心となります。
生活習慣の修正もとても大切です。
糖尿病と尿酸値の間には相関関係が認められ、糖尿病の人は痛風を起こしやすい事がわかっております。
過食を防ぎ、適度な運動で肥満解消をしましょう。
血液に含まれる糖分(血糖)が多くなる病気で、その状態が続くと血管に障害が出やすくなります。
初期段階ではほとんど無症状であるため、血液検査で初めて糖尿病と診断されることが多いです。
原因としてはすい臓から出る「インスリン」というホルモンの不足や作用低下によるものとなります。
糖尿病の恐さは、自覚症状がないまま重篤な合併症に進展する事です。
糖尿病は早い段階で見つけて、血糖コントロールをすると合併症を防ぐことが出来ます。
定期的に健康診断を受けて、糖尿病や糖尿病予備軍を見つけましょう。
網膜症・腎症・神経障害のほか、より大きな血管の動脈硬化が進行することにより心臓病や脳卒中のリスクも高まります。
例:失明・腎不全・心臓病・脳卒中
※空腹時血糖値が100~109mg/dLは正常域ではあるが、「正常高値」とする。
この集団は糖尿病への移行やOGTT字の耐糖機能障害の程度から見て多様な集団であるため、OGTTを行う事が勧められる。
上記のいずれかに当てはまる場合は受診する事をお勧め致します。
治療内容については診療時に症状を確認しながら決定できればと思います。
止めようと考えていても、止められない状態は依存であり、薬物の為に自らをコントロールできない状況は治療の対象となります。
喫煙の本質はニコチン依存症となり、ニコチンが身体から無くなりそうになると喫煙により体内へニコチンを補給します。この繰り返しが喫煙習慣の正体です。
たばこ依存症スクリーニングテストでニコチン依存度を評価し、依存度が高い場合は治療が必要となります。これは意志の問題だけではなく、ニコチン薬物依存であること、また治療が必要であるという認識を持っていただくことが重要です。
健康保険等で禁煙治療を受けるには次の要件を全て満たす必要があります。
健康保険等を使った禁煙治療では、12週間で5回の診察を受けます。
診察に行くと、はじめに喫煙状況などから健康保険等で治療が受けられるかをチェックします。
毎回の診察では、禁煙補助薬の処方を受けるほか、息に含まれる一酸化炭素(タバコに含まれる有害物質)の濃度を測定したり、禁煙状況に応じて医師のアドバイスを受けたりすることができます。
「お医者さんと禁煙」すれば、楽に禁煙することができます。
思い当たることはありませんか?
普段、特に意識していないものから、家族などの指摘により明らかに様子がおかしいものまで症状が様々です。
睡眠中に呼吸が停止、または低呼吸になり、それによって日常生活に様々な支障を来たす病気です。
重症度は、「無呼吸・低呼吸指数」(AHI:Apnea Hypopnea Index)で表し、5以上且つ日中の眠気などの症状がある場合、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されます。
睡眠時の一時間当たりの無呼吸と低呼吸の平均回数を調べます。
無呼吸とは、睡眠中に10秒以上換気が停止すること、低呼吸は換気が50%以下に低下することです。
AHIの睡眠時1時間当たりの数値によって判定されます。
軽度 | 5~15 |
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中等度 | 16~30 |
重度 | 30以上 |